【4輪レース初挑戦】予選17番手から本戦7位へ。全日本EVカート王者・三村壮太郎選手がGR86/BRZ Cup初参戦

HC GALLERYが参戦をサポート。チームメイトの島拓海選手も予選14番手から本戦では3位表彰台を獲得
2026年9月5日・6日に富士スピードウェイで開催された「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2026 第5大会 クラブマンシリーズ」に、2025年度全日本カート選手権EV部門シリーズチャンピオンの三村壮太郎選手がHC GALLERYより参戦しました。
三村選手にとって、今回が人生初となる4輪レース。
予選17番手からスタートした決勝では、雨による難しいコンディションの中で次々とポジションを上げ、最終的に7位入賞。
また、三村選手の4輪デビューに向けたトレーニング・サポートを担当し、自身も同大会に参戦したHC GALLERYの島拓海選手も、予選14番手から追い上げ、3位表彰台を獲得しました。
TOM’Sによる、新たな挑戦

今回の参戦は、株式会社トムスが運営する「TOM’Sカートクラブ」とHC GALLERYの連携により実現しました。
2025年度全日本カート選手権EV部門でシリーズチャンピオンを獲得した三村選手に対し、当初予定されていたFIA-F4への参戦ではなく、本人が以前から興味を持っていたツーリングカーへの挑戦機会を提供するものです。
約30年間レーシングカートで戦ってきた三村選手ですが、本格的な4輪サーキット走行は今回の参戦に向けたトレーニングが初めて。
HC GALLERYでは参戦に先立ち、富士スピードウェイで3日間の走行テストを実施しました。
初日はサーキットライセンスの取得からスタートし、レーシングコースで車両とコースへの習熟を実施。
2日目からは、GR86/BRZ Cupクラブマンクラスで多数の入賞経験を持つ島拓海が先行車両を走らせ、ライン取りやブレーキング、4輪車両特有の動かし方を学ぶための引っ張り走行を行うなど、実戦に向けたトレーニングを重ねました。
難しいコンディションとなった予選
迎えたレースウィーク。
予選は、路面状況が刻々と変化する非常に難しいコンディションとなりました。
HC GALLERYの車両は、決勝を想定したロングランではドライ・ウェットともに高いペースを確認できていました。
一方、予選に向けて新品タイヤのピークを1周目の路面状況へ合わせ込むことに苦戦。
島は14番手、三村は17番手から決勝をスタートすることとなりました。
三村についてはアタック中のセクター3で前走車に追いついてしまい、十分なクリアラップを確保できなかったこともタイムに影響しました。
しかし、決勝に向けたロングランのペースには手応えがありました。
そして日曜日。
舞台となった富士スピードウェイは、タイヤが水を舞い上げるほどの完全なウェットコンディションとなります。
HC GALLERYの2台が雨の富士で猛追
決勝がスタートすると、HC GALLERYの2台は一気に本来のペースを発揮します。
14番グリッドの島は、わずか1周で9台を抜いて5番手へ浮上。
そして4輪レース初参戦となる三村も、17番グリッドから一気に9番手までジャンプアップしました。
その後、1周目の300R で発生したクラッシュ対応のため、セーフティーカーが導入。4周のセーフティーカーランとなりました。
周回数残り5周を残してレース再開後、島はトップグループに食らいつき、2周で2台をオーバーテイク、終盤には表彰台圏内へ進出。チェッカーでは1000分の1秒差という激戦で2位を争い、14番手スタートから3位表彰台を獲得しました。
三村も初めて経験する4輪でのウェットレースとは思えない走りを見せ、激しい中団争いの中でポジションを維持。レース再開後にもポジションをアップしていきました。
最終的に17番手スタートから7位まで10ポジションアップし、デビュー戦でポイントを獲得。1年以内にJAF4輪ライセンスを取得したドライバーの中でトップの選手に送られる「ルーキー賞」も獲得しました。
カートで培った「速さ」は、4輪でも通用した

今回の参戦で特に印象的だったのは、三村選手の適応能力でした。
事前テストの段階から、カートトップランカーならではのスピード感覚やコーナリングスピードの高さは際立っていました。
一方で、4輪ではコーナーによって意図的にボトムスピードを落とし、車両の向きを変えてから立ち上がる必要があるなど、車重が重く、重心が高い事による独特なドライビングスキルを求められます。
当初はそうした4輪特有のドライビングに課題もありましたが、走行するたびにフィードバックを確実に反映し、短期間でドライビングをアップデート。
さらに、「4輪レースを走ったことがない」ということを強みに、4輪レース参戦者にとっては考えることも無かった新しい取り組みにもチャレンジをし、バトルのための引き出しをどんどん増やしていきました。
そして初めてのレースとなった今回、雨という難しい条件の中でもその能力を発揮し、7位という結果につなげました。
「挑戦する機会」を、次のステージへ

HC GALLERYはこれまで、モータースポーツへの挑戦機会が限られていた人たちに、実際にステアリングを握る機会を提供することを大切にしてきました。
今回の三村選手の挑戦も、その考え方を象徴する取り組みの一つです。
カートで長年キャリアを積んできたドライバーが、異なるカテゴリーへ挑戦する。
そして、その挑戦を経験者が支え、新しい可能性を広げていく。
結果として、4輪初参戦の三村選手が7位、トレーニングを担当した島が3位表彰台という結果を残すことができました。
HC GALLERYは今後も、将来あるドライバーの新たな挑戦をサポートしてまいります。
今回の参戦にあたり応援いただいた皆様、スポンサーの皆様、TOM’Sカートクラブの皆様、そして関係者の皆様に、改めて御礼申し上げます。
引き続き、三村壮太郎選手、そしてHC GALLERYへの応援をよろしくお願いいたします。



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